ナガモノ

「で、ナガモノってなに?」

ライス
ジューシーズ
かたつむり

タイトルからもしかしてロングコントが見れちゃう?と思っていたら、田所先生の本気云々の話を聞きまして、これは行かねば!と鼻息荒くチケットを取りましたが、中澤さん休止の話が重なりどうなるのかなーと蓋を開けてみたら、二時間のロング茶番でした。諸々事情があったんだと思いますが、それでも一筋縄ではいかない構成になっていて「おおー」なんて思ったり。もうすっかり日が経ってしまったので、それぞれ軽い感想をば。

・VTR
全ての幕間にVがはさまれてまして、ナガモノってなに?を章吾さんの店で話し合う六人のVでした。もう一人章吾さんは仕込み中。呼ばれると厨房からのれんをあげて「はいよ!」と顔を出す大将(笑)。ここで話した内容が次のフリになり、前の内容の伏線を答え合わせしたり。進んでいくにつれて、ちゃんと内容が決まっている=茶番だとわかってくるんですよね。あ、あれ伏線だったんだ!みたいなのもあり、ちゃんと練ってあるー!とわくわくしました。

・漫才
林さんのスーツって、一人だけスーツだっていう前にあの林さんがスーツっていう違和感がすごくて、あの面子の中で一人だけスーツにするならとなると一番効果的だよなーと思いました。まぁぐっちゃぐっちゃな漫才だったわけですが、そもそもこの中に漫才師がいないのに七人で漫才してきれいにおさまるわけがない(笑)。児玉さんのつっこみはもう、なんというか宇宙ですね。

・コーナー「たたいてかぶってじゃんけんぽん」「ジェスチャー
長い手の扱いを持て余す皆さん。関町さんの相変わらずのコスぶりに、むっと引っかかっていたら、伏線だったとは…。VTRで言われたときのやられた感といったら。関町さんのことも客の関町さんの受け取り方も、よくおわかりですね。児玉さんの動きはもう、なんというか宇宙ですね。

・芝居
林さんの仕上がり方!さすがバイシーが好きなだけありますね。兄弟(兄林、弟松橋)が健気できゅんきゅんしました。裕福な夫婦(夫関町、妻赤羽)もはまってて。なんでしょうか、やっぱ怖いんだなって。目が笑ってない笑顔って怖いんだなって。それに仕える執事(田所)の謎の関西弁スイッチも素敵でした。管理人(章吾)と親友(児玉)の兄弟との関係性もよくて。児玉さんに飛行機をぶつける松橋さんとそれを笑顔で見守る林さんの図に笑う。キャラが入った章吾さんの上質なことよ。

・長いものにまかれよう!
遠山さんが優しすぎました(笑)。社員のフリをして悪乗りしだしたときの九期生+かたつむりのコンビネーションといったら!でもこのタイミングで携帯が壊れてて、こちらが誰かわからないっていうシチュエーションが神懸かっていたよなぁと思います。さすが遠山さんですね。そういえば金田くんに電話したときに、林さんが「さとし」金田くんが「大ちゃん」と呼んでて微笑ましかったです。仲良し10期。林「さとし!売れたなぁー!」

・閻魔様
児玉さんは宇宙。

・コラボ
漫才、ながーい手でみんなにつっこむ林さん。けたけた笑いながら舞台を横断。林「全っ然ウケない!」
電話での大さんが最高でした。120円しか持ってない大さん(笑)。お金がないって言ってる後輩に「知ってんだからな、店の売り上げ!」と容赦なく返す大さん(笑)。

・全部ごちゃまぜ
関町さんの姿に恐怖と畏怖の念を感じました。生肉があんなに似合う人は他に知りません。すごい才能ですね。

・林さんからの手紙
休止に入る中澤さんへ、相方林さんからの手紙。と思いきや、児玉さんへお誕生日おめでとう!な手紙。林さんの照れ隠しのボケでした。感情の持っていき方がわからなくなる章吾さん(笑)。かたつむりっていいコンビだなーと思いました。林さんが手紙読んでから一切章吾さんを見ないとことか、お返しでラブイズオーバーのあんたを林に変えて歌う章吾さんとか。なんだか胸がいっぱいになった時間でした。

・告知
二年後に名前を「カエルの卵ってきもちわるいよね」に変えて、開催決定!
田所「多分誰も売れてねぇから」
松橋「30すぎたおっさん二人も引き連れて、売れるわけない」
林「まぁぼくはGO!皆川と組んでますけど」

中澤さんの一本締めで〆。


二時間がっつりのド茶番でした。予想してたものの斜め上を行かれて「え!」となりましたが、なんのその。時間が足らなかったのかなーと思う部分もあれど、楽しい二時間でした。最後の告知は、ライスとジューシーズの心意気にぐっとなりました。かたつむりはいい先輩がたくさんいるな。よかったな。
二年後どんな仕上がりを見せてくれるんでしょうか。楽しみです。